2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、15年9月25日の国連サミットで採択された、30年までの国際開発目標のこと。MDGsの残された課題(保健、教育等)や新たな課題(環境汚染や気候変動への対策、頻発する自然災害への対応等)に取り組むべく、相互に密接に関連した17のゴールと169のターゲットから成る「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」を中核としている。MDGsが開発途上国のための目標であったのに対し、SDGsは格差の問題、持続可能な消費や生産、気候変動対策など、先進国が自らの国内で取り組まなければならない課題をも含む、全ての国に適用される普遍的なものである。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に、統合的に取り組むことが求められる。目標の達成のためには、先進国も途上国も含む各国政府や市民社会、民間セクターを含む様々な主体が連携し、ODAや民間の資金も含む様々なリソースを活用していく「グローバル・パートナーシップ」を築いていくことが重要である。