総再生産率は女児に限定した合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数の平均)。つまり1人の女性が生涯に「平均何人の子どもを産むか」ではなく、「平均何人の女児を産むか」の指標。純再生産率は、さらに産む女性の死亡率による減少を考慮した指標である。つまり、今同時に生まれた女性100人が再生産年齢(15~49歳)を経過して何人の女児を産むかを見る場合、例えば50歳になるまでに1人死んで99人になれば、年齢別出生率は同じでも、生まれた女児数は女性が100人全部生き残って産む女児数よりも少ないはずである。2008年の日本の総再生産率は0.67、純再生産率は0.66である。