2011年9月15日の時点で、日本の100歳以上の高齢者は前年比3307人増の4万7756人となり、1964年以降1回だけを除き、連続で過去最多を更新することが厚生労働省の調査でわかった。この調査の数字は、9月の老人の日に合わせて毎年公表されているもので、このうち女性は4万1594人で全体の87.1%となり、63年の86.9%を抜いて最も割合が高くなった。調査は住民基本台帳による自治体の報告をまとめたもので、調査の始まった63年では100歳以上の長寿者(百寿者)はわずかに153人で、82年に1200人とようやく1000人を超えたに過ぎなかった。98年に1万158人(男1812人、女8346人)とようやく1万人を超えたが、以後、急速に上昇する。2011年には4万人を優に超え、4万7756人(男6162人、女4万1594人)を記録した。ニューヨーク市立大学(アメリカ)の堀内四郎人口学教授の研究によれば、近年、百寿者人口が増加した理由は、現在の長寿者が生まれた時代の出生数の増加、若くして命を失うことがなく、高齢期まで生存できる著しい生存率の上昇といった要因ももちろんある。しかし主要な原因は、高齢者が以前より一層長生きするようになったためである、という。