建築物総合環境評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)の頭文字をとったもの。2001年に国土交通省が財団法人建築環境・省エネルギー機構と協力して開発し、どれだけ環境に配慮した建物であるかを建築主が評価するためのツールとして使用される。2000m2または5000m2超の規模の大きい建築物が対象で、たとえば新築ビルの場合、環境対策としては騒音対策、アスベスト対策、温度・湿度制御などが、室外環境では、生物環境の保全や景観への配慮などが評価の対象となる。約80項目について5段階で評価し、格付けを行う。これをもとに地域の気象条件、重点政策などを反映させながら、独自の制度を実施する自治体が増えている。17年5月現在、京都府、大阪府、兵庫県、静岡県、大阪市、横浜市など、全国24の府県や政令指定都市がキャスビーを導入している。