住宅の建設・運用・解体・廃棄までのライフサイクルトータルの二酸化炭素収支がマイナスとなる住宅のこと。住宅建設後の運用面においてエネルギーの消費量を差し引きゼロにするのがZEHだが、このLCCM住宅はその前段階の設計・建設資材の運搬から、建設工事、住宅使用時の生活における二酸化炭素排出、使用後の解体・廃棄まで含めたすべての二酸化炭素収支がマイナスになる住宅を目指す。その実現のためには住宅そのものの高断熱化などの技術革新とともに、住まいを上手に使いこなす省エネ型の生活行動、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーの有効活用などが不可欠となる。2011年12月から、建築環境・省エネルギー機構によるLCCM住宅認定制度が実施されている。一般の新築住宅に比べ、二酸化炭素の排出率を50%以下にできる住宅が星4つ、ゼロ以下が最高ランクの星5つとなっている。