すべての新築住宅については、引き渡しから10年間、構造を支える部分や雨水の浸入を防ぐ部分に関する性能保証が義務付けられているが、中古住宅は対象外。それを補う制度として、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度が設置された。国土交通大臣が指定した住宅専門の保険会社(2018年1月現在5法人)が保険を引き受けている。宅建業者が売り主の場合には、保険会社に登録されている事業者を「既存住宅売買宅建業者検索システム」で探すことができ、一般の人が売り主の場合には、「既存住宅検査機関検索システム」で中古住宅の検査・保証を行う検査機関を探すことができる。そうした宅建業者や検査機関を通して保険に加入すれば、売買契約前に住宅の基本的な性能について専門の建築士による検査が行われ、売買後5年の間に欠陥が見つかった場合には、補修費用などの保険金が事業者に支払われるので、消費者は無償で直してもらうことができる。