東日本大震災後、石油不足や節電意識の高まりもあって、薪(まき)ストーブの人気が高まっている。もともと、暖をとるだけではなく、湯沸かしや調理ができる、一度火を入れたら暖房効果が長く続き、朝も寒くないなどさまざまなメリットがあるほか、揺らぐ炎に癒やしを感じる人も少なくなく、一部で根強い人気があったが、それが改めて見直されているといえよう。震災後には薪ストーブの専門店では購入・設置希望者が急増、施工が間に合わないところも少なくなかった。一方、木質ペレットを燃料とするペレットストーブの人気も高まっている。ペレットは間伐材などの非化石燃料を用いるため、温暖化対策に貢献する上、良質なペレットであれば、燃えかすや灰がほとんど出ない。一般の薪ストーブに比べて手間がかからず、手入れが簡単などのメリットもある。