本来はホテルなどで食器やテーブルリネンなどを保管したり、配膳を行う場所を意味する。これが、住宅でも採用されるようになり、近年は建売住宅、分譲マンションなどでも設置されるケースが増えている。キッチンに隣接する納戸のような収納スペースを指し、ふだんは使わない調理器具や食器、また食品や飲料などをストックしておくための場所として活用されている。なかでも、食品の貯蔵庫としての役割が大きく、日本語では「食品庫」と訳されることもある。缶詰、調味料などを保管しやすいように一定間隔の棚が設けられていることが多い。しかし、冷蔵庫のような冷蔵機能、脱臭機能などを有しているわけではないので、気温や湿度の管理が重要になってくる。外気の温度変化の影響を受けにくい場所、湿度を高めないための風通しの良い場所などを選んで十分に換気できるようにしておく必要がある。