マンションなどの集合住宅で使用する電力を、まとめて一括で契約することで電気料金を安くできるサービス。電力の契約には、50キロワット未満の低圧契約、50キロワット以上2000キロワット未満の高圧契約、2000キロワット以上の特別高圧契約の3種類がある。1キロワット単位当たりの料金は、低圧契約が最も高く、高圧契約、特別高圧契約の順で安くなる。マンションを含めた一般家庭では個別に低圧契約を結んでいるが、これを管理組合が窓口になってマンション全体でまとめて高圧契約を結び、個々の住居に分電すれば、電気料金を引き下げることができる。ただし、高圧契約だと設備管理のほか、毎月の検診作業なども利用者が行わなければならず、管理組合や個人では対応が難しいのが現実。ここに目をつけて、新たに高圧一括受電サービスを行う企業が登場、高圧一括受電サービスを取り入れたマンションが急増している。マンション分譲会社と高圧一括受電サービス会社が提携、新築分譲時に採用するケースが増えると同時に、既存のマンションでも管理会社がこの仕組みを管理組合に提案、導入されるケースが増加している。