建物などを安定して支えるための土台を基礎といい、そのために地盤に打つ杭を基礎杭という。2015年10月、横浜市の大規模マンションの一部が傾き、基礎杭の一部が強固な地盤である支持層まで届いていなかったことが判明、データが偽装されていることが発覚した。総戸数500戸を超える大規模マンションで、売主が三井不動産レジデンシャル、施工は三井住友建設、基礎杭の工事を行ったのが旭化成建材などの有名企業であったために、大きな問題となった。なお、発端となった横浜市のマンションでは、売主である三井不動産レジデンシャルが、建て替え費用を負担するものの、同社は施工に当たった下請け各社に費用の全額を請求する民事裁判を起こしている。