一つの建物のなかに自己の居住用部分だけではなく、賃貸部分を併設した住宅で、大都市部などを中心に増加している。従来の2階建て住宅を建て替えて3階建てや4階建てにして延床面積を拡大、その一部を賃貸住宅とするケースが多い。施工面積が広くなる分、建築費は高くなるが、賃貸住宅からの賃料収入によって負担を大幅に軽減できる。高額の家賃を設定できる場所であれば、全額住宅ローンを組んでも、毎月返済額のすべてを賃料収入でカバーできるケースもあるし、そうでなくても毎月の負担を大幅に軽減できる。少ない負担で老朽化した住宅を新築にできるために人気が高い。ただ、負担は軽減されても、建築費が多額になりローン借入額が増える、同じ建物に賃貸住宅の入居者と一緒に住むことになるなどのリスクもある。そうしたプラスマイナス面を比較検討した上で実行する必要がある。