建築技術向上により、木造や鉄骨造でも従来よりも高い建物が建つようになっている。木造でも、2×4や2×6の強固なパネルで構造体を組み立てる壁式工法の住宅のなかには、3階建てだけではなく4階建てまで認可された工法が少なくない。1階部分が鉄筋コンクリート造ながら、2階から5階まで2×4の木造住宅や各種施設などもみられるようになってきた。また、鉄骨造でも大手プレハブメーカーのなかには、7階建てまで可能とする商品を開発、大都市部などで積極的な営業活動を行っているところもある。建物の性能面では鉄筋コンクリート造並みの性能を確保し、外観も鉄筋コンクリート造のビルとほとんど変わらない外観デザインが可能。最近は、熟練鉄筋工の不足から、鉄筋コンクリート造の建築費上昇が続いていることもあり、比較的建築費が安くつく木造や鉄骨造の建物への関心が高まっている。