中古住宅の購入時に、必要になるリフォーム費用も同じ条件で借りられる住宅ローン。住宅は、これまでの建てては壊す大量生産・大量消費の時代から、質の良い住宅を建てて、長く大切に使っていこうという流れへと変化している。そのなかで、中古住宅の流通やリフォームの促進が大きな課題になっているが、とくに問題だったのがリフォームローン。一般の住宅ローンが1~2%の金利で、最長35年返済まで可能なのに対して、リフォームローンは3~4%の金利で返済期間も10年から15年に限られている。これが中古住宅の販売の大きな阻害要因となってきた。これに対して、中古住宅取得時にいっしょにリフォーム費用も借りられるリフォーム一体型ローンが登場している。大手ではみずほ銀行が先駆けで、地方銀行などでも広がっている。民間と住宅金融支援機構提携のフラット35でも、2015年4月から同様のリフォーム一体型ローンの取り扱いをスタートさせている。