既存住宅(中古住宅)の流通促進のため、国土交通省によって創設された制度。2018年4月から運用を開始する。既存住宅の持つ「不安」「汚い」などのマイナスイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」と感じる既存住宅を定着させることを目的にしている。1981年以降の新耐震基準に適合していること、インスペクション(建物状況調査など)が行われて構造上の不具合や雨漏りなどがなく、既存住宅売買瑕疵保険に加入できることなどが条件になる。こうした条件に合致する既存住宅に対して、国土交通省が認可した事業者が「安心R住宅」の標章(ロゴマーク)を付与できる。消費者からすれば、このロゴマークのある住宅については安心して購入できるようになり、既存住宅市場の活性化につながると期待される。なお、「安心R住宅」の「R」は、reuse・reform・renovationを意味している。また、国土交通省では、中古住宅のイメージ向上の一環として、「中古住宅」という表現を使わず、「既存住宅」に一本化、定着を目指している。