インターネット経由で行う、賃貸住宅の契約における重要事項説明のこと。不動産売買や賃貸の契約においては、トラブルを防ぐため、対象となる物件の重要な事項に関して、宅地建物取引士の有資格者が面談の上で説明し、重要事項を説明した旨を明記した書類への署名が不可欠とされてきた。これを重要事項説明と呼んでいる。それが、IT技術の進展を受けて、賃貸住宅の契約に限って、2017年10月から直接の面談なしで、インターネットを使って重要事項の説明を受けられるようになった。これを「IT重説」という。具体的には、不動産仲介業者はIT重説を行う前に、宅地建物取引士が記名押印した重要事項説明書と必要な添付書類を借主に送付しておく。借主は、届いた書類を熟読しておき、インターネット経由のテレビ電話を使って、説明を受ける。IT重説では相手が宅地建物取引士であること、借主本人であることを取引士証や運転免許証などの写真でお互いを確認する必要がある。