中古住宅のリフォーム費用を住宅ローンとあわせて借りられるローンのこと。中古住宅は前の所有者が住んだ状態で契約、そのまま引渡しを受けることが少なくない。そのため、一定のリフォームが必要になるが、そのための資金がない場合には別途、リフォームローンを組む必要がある。しかし、リフォームローンは住宅ローンに比べると金利が高く、利用できる返済期間も短い。一般の住宅ローンは金利1%前後で、最長35年まで可能だが、リフォームローンは3~4%と高くなり、返済期間も最長でも10~15年に限られる。たとえば、新築住宅を4000万円のローンで買うと毎月の返済額は11万円強だが、中古住宅の取得のためのローン3000万円で、リフォーム費用が500万円とした場合、合計の毎月返済額は12万円ほどに増えてしまう。これが、中古住宅市場拡大のネックになっていた。そこで最近では、「リフォーム一体型住宅ローン」として、リフォームに必要な費用も住宅ローンと同じ条件で利用できるようになっている。この場合、中古住宅の取得とリフォーム費用の合計3500万円のローンに一本化、金利1%で35年返済で借りれば、毎月返済額は10万円ほどに減らすことができる。