投資家が拠出した資金を、専門の投資信託委託会社が運用し、その成果を出資額に応じて投資家に還元するもの。信託財産(ファンド)の運用は投資信託委託会社が行うが、販売は銀行や証券会社、保険会社など、保管・管理は信託銀行というように業務は分割されている。貯蓄型商品と異なり元金の保証はなく、リスクは投資家に帰属する。預入金額は商品により異なるが1万円以上となっているファンドが多い。運用に株式を組み入れる株式投資信託と、株式を一切組み入れない公社債投資信託などがある。さらに募集形態の違いによって、購入時期が個別の募集期間に限られている単位型投資信託(ユニット型投資信託)と、あらかじめ決められた限度に達するまで随時募集される追加型投資信託(オープン型投資信託)に分類できる。投資信託に関する主な費用としては、商品説明の対価などとして購入時に払う販売手数料、管理費用として毎年徴収される信託報酬、解約時に支払う解約手数料、さらに信託財産留保額などがある。このうち販売手数料を無料としたものがノーロード型と呼ばれ、MRFやMMFなどが代表的である。ネット専業証券など対面説明を行わない代わりに販売手数料を無料にするケースや、商品自体の設計として販路にかかわらず販売手数料を組み込まないケースなどがある。