飼っている犬や猫が病気やケガで治療を受けた際の費用を補償する保険。なかには、ペットに起因した第三者に対する賠償責任を補償するものもある。たとえば、補償内容は、医療補償型で死亡は担保せず、給付割合はかかった治療費の50%、70%、100%から選択できる。また、保険料は、犬猫別、純血種や雑種、年齢等によって設定される。通常ペットが病気やケガのために動物病院で治療を受けた場合、人間のように治療費の一部が補助される健康保険制度はないため、その治療費は全額自己負担になる。しかし、ペットの高齢化や長寿化、生活習慣病の蔓延、動物医療の高度化などを背景に、その治療費は年々高額化する傾向にあり、ペット愛好者からは医療補償の充実を求める声も少なくない。これらのニーズを満たすために、従来日本では無認可共済がペット共済を提供してきたが、2006年4月、民間損保会社が日本で初めて金融庁から認可を受け、ペット保険の販売を開始した。