貯蓄性が高い商品である養老保険や終身保険に加入する際、保険料を月払いや年払いなどの分割払いではなく一括で払い込む契約形態。分割払いで加入するよりも貯蓄性が高く、同時に保障も確保できる点がメリット。両商品とも、万一被保険者が死亡、または高度障害状態になった場合には、一括払いした保険料を上回る保険金が受け取れる。一時払養老保険は通常5年、または10年などの満期を設定し、満期時には死亡保険金と同額の保険金が受け取れる。近年は、契約時に適用される予定利率を市場金利に応じて毎月設定しなおす生保会社もあり、好評を得ている。一方、一時払終身保険は満期がなく、保障は解約しない限り一生涯続く。途中解約した場合の解約金は、加入後一定期間を過ぎれば一括払いした保険料の額を上回り、さらには経過年数とともに増加していく。また、特定の条件を満たせば積立金の全部、または一部を年金として受け取れるので、老後資金にも活用できる。両商品とも、2005年12月より銀行窓販が解禁されたため、現在では生保会社の営業職員に加えて銀行の窓口でも加入できるが、取り扱っていない銀行もある。