保険の加入にあたって、すでに加入している保険契約の責任準備金や配当金などを、新しい保険契約の一部に充当する制度。下取り制度ともいう。新規に加入するのに比べ、保険料が安くなることや、特別配当金等を受け取る権利が以前の契約から引き継いで計算されることなどがメリットとして挙げられる。取扱基準は各社により異なるが、一般的には転換前の契約が転換可能な保険種類であり、加入後2年もしくは3年以上有効に継続した契約であること、転換後の保険金額や保険料が一定基準以上であることなどの条件を満たすことが必要である。なお、転換前の契約の一部分のみを充当して最新の保険に加入できる制度や、転換前の契約の一部分または全部を、生計を同じくしている配偶者や子などの保険に充当できる制度を取り扱う生命保険会社もある。