福田内閣が2007年12月に立ち上げた、「消費者・生活者の視点から、安心できる生活環境の実現を目指す」新プロジェクト。消費者の視点に立ち、「食べる」「働く」「作る」「守る」「暮らす」の5つの分野で行政の在り方を総点検し、緊急を要するものについては、その具体的な施策を次の「4つのプラン」としてとりまとめた。
・プラン1:食品表示不安解消作戦
加工品も原料供給者に対するJAS法表示の義務付け。食品の不正表示の監督を強化するために農林水産省内に「食品表示特別Gメン」を新設。関係省庁の情報共有化、など。
・プラン2:悪徳商法の撃退包囲網
特定商取引法、割賦販売法、景品表示法、消費者契約法の改正。悪徳商法関係省庁連絡会議の新設。地域の見守りネットワークの充実、など。
・プラン3:タテ割りに埋もれる事故撲滅作戦
「事故情報データバンク(仮)」の構築。製品や施設等の事故について外部の有識者が調査審議する「重大な事故等オンブズマン」制度の新設、など。
・プラン4:子ども若者すくすくナビ
フリーター常用雇用化プランの推進。ニートの自立支援のための「地域若者サポートステーション」の拡充。おもちゃ塗料にかかわる鉛やカドミウム、ヒ素の規格基準の厳格化、など。