福田首相は、2008年2月、中国製冷凍ギョウザ農薬中毒事件発生をきっかけに、岸田文雄国民生活担当相を消費者行政推進を担当する「消費者行政推進担当相」(消費者相)に任命した(兼任)。消費者相は、消費者行政推進会議を担当するとともに消費者行政の一元化のための組織作りなどを担当する。消費者行政推進会議(座長・佐々木毅学習院大学教授)は、5月までに新組織についての結論を示す予定。現在の消費者行政は、内閣府、経済産業省、厚生労働省、農林水産省などに分かれており、縦割り行政の弊害が指摘されている。同会議では、(1)消費者相談窓口の一元化、(2)新組織の権限付与が論点となる模様。