2008年1月、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、クローン牛肉が「肉、乳製品とも従来の家畜と変わりがない」との安全宣言をした。ただし、クローン食品の出荷自粛は当面継続される。クローン牛肉等に対する消費者の不安や反発は大きく、クローン食品である旨を表示する必要があると主張しているが、FDAは既存の家畜との違いがない以上、表示は不要としている。日本にはクローン牛が535頭いる。農林水産省と厚生労働省は、「体細胞クローン牛と普通の牛との差は認められない」「食品として安全性が損なわれることは考えにくい」との報告をしている。食品安全委員会は体細胞クローン牛の安全性について、09年1月、「通常の牛や豚と安全性は変わらない」との評価書をまとめた。