世界保健機関(WHO)が発表した高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)による2007年の感染確定症例数は、全世界で86例、うち死亡59人と依然として猛威を振るっている(08年3月12日現在)。最も感染者が多いのは、インドネシアの感染確定症例数42件、うち死亡37人。次いでエジプトの同25件、同9人。この2国が飛び抜けて多い。感染が確認された03年以降の感染数は372件、うち死亡235人と大きく200人を超えている。国別では、インドネシア129件(うち死亡105人)、ベトナム105件(51人)、エジプト47件(20人)、中国30件(20人)、タイ25件(17人)、トルコ12件(4人)、アゼルバイジャン8件(5人)、カンボジア7件(7人)、イラク3件(2人)、ラオス2件(2人)、ナイジェリア1件(1人)、パキスタン1件(1人)、ミャンマー1件(0人)。日本では、07年1月11日、宮崎県清武町でH5N1亜型によるインフルエンザで750羽死亡、23日、宮崎県日向市でH5N1亜型により243羽死亡、27日、岡山県高梁市でH5N1亜型により17羽死亡、2月1日、宮崎県新富町でH5N1亜型により23羽死亡と相次いで発生したが、その後は発生していない。