2007年2月、タミフルを服用したとみられる中学生が自宅マンションから転落死するという事件が2件発生。3月にも12歳の子がタミフル服用後、2階から転落して骨折。同様の転落事故が2月にも発生していた(けがをしたのは12歳の子)。2月28日、厚生労働省は「インフルエンザの子どもを1人にしないように」との注意喚起を行った。タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)は、01年2月から中外製薬が販売している。タミフルの副作用報告件数は1377人、うち死者71人。異常行動を起こした人は211人。うち死者は8人。突然死12人。転落・飛び降りは、27人、うち死者6人。07年3月、厚生労働省はタミフルの10代への使用を原則禁止にした。同年12月、患者1万人を対象にした服用と飛び降りなどの異常行動の因果関係を調べていた厚生労働省調査班は、「タミフルを服用しても異常行動全般のリスクは高まらない」との結果を発表したが、10代への使用を原則禁止は継続するとの結論だった。