2008年6月、経済産業省は走行中に転倒などにより死亡事故が多発している電動車いすに安全基準を設けることを決めた。09年度中に導入する方針。07年5月以降、電動車いすの事故は14件起きており、うち転倒などにより7件の死亡事故が発生している。電動車いすは、もともと足の不自由な高齢者や身体障害者が使用するものであり、高度の安全性が求められる乗り物である。事故原因の1つは、運転方法がメーカーによってレバー方式やスイッチ方式など異なっており、統一されていないこと。安全基準では、アクセルをレバー方式に統一するほか、ハンドルの左右両方に手動ブレーキを設置すること、下り坂でも最高速度の6kmを超えない設定にすることを義務付ける。