2007年12月から08年1月にかけてジェイティフーズが輸入した中国製冷凍ギョーザを食べた千葉県と兵庫県の家族10人が下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を起こし、うち3人が意識不明などの重体となった。07年12月28日、千葉市稲毛区の母子2人が「CO・OP手作り餃子40個」を食べて中毒症状を起こし入院・通院。08年1月5日、兵庫県高砂市の家族3人は「ひとくち餃子」を食べ中毒、入院、2人が重体。1月22日、千葉県市川市の家族5人が「CO・OP手作り餃子40個」食べ中毒を起こし全員が重症で入院、5歳の女児は意識不明の重体となった。中毒事件が公表され、製品の回収が開始されたのは、最初の事故が起きてから1カ月を経ており、その間に中毒事故が拡大した。ジェイティフーズには、公表までに11件の変なにおいがするなどの苦情が寄せられていたが、有効な対策は取られていなかった。中毒事故を起こした冷凍ギョーザは、すべて中国の天洋食品が製造したもの。冷凍ギョーザから日本では使用が禁止されている農薬「メタミドホス」を検出した。中国製冷凍ギョーザの中毒被害を保健所などに届け出た人は2745人、うち884人が医療機関で受診していた。天洋食品の工場でメタミドホスが混入された経緯は現時点では不明のままである。