2008年7月、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、中国産ウナギのかば焼きを愛知県三河一色産と偽って販売したとして「魚秀」と「神港魚類」を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で強制捜査を行った。両社の偽装工作は、架空の会社を製造元とし、複数の業者を取引に介在させる大掛かりでかつ悪質なものだった。同年11月、魚秀の社長や神港魚類の元課長ら計8人を不正競争防止法違反で逮捕した。政府は、何度も繰り返される食品の表示偽装事件を防止するため、現在行われている牛肉のトレーサビリティー制度を食品全体に広げる方向で検討を始める一方、JAS法の罰則強化の検討を始めた。