2008年9月、こんにゃく入りゼリーを食べた兵庫県の1歳9カ月の男児がのどに詰まらせて死亡した。国民生活センターによると、こんにゃく入りゼリーの死亡事故は今回の事故で17人目になるという。こんにゃく入りゼリーは、他の素材のゼリー製品に比べ、硬くて弾力性があり、のどに詰まらせると取り出すのが難しくなるという特性がある。さらに凍らせると硬さが増し、窒息する恐れが高まる。日本では、こんにゃく入りゼリーの製造・販売を規制する法律はないが、欧州連合や韓国では販売が禁じられている。メーカーは、子どもや高齢者はこんにゃく入りゼリーを食べないように警告を発している。09年1月、国民生活センターは、こんにゃく入りゼリー製造6社32銘柄の硬さや弾力性などを調査し、結果を発表した。それによると、硬さや弾力性は、07年7月の調査時より軟らかくなっているものがある一方でほとんど変化がないものもあるなど、ばらつきがあった。