2008年7月、経済産業省は、乳幼児用品大手メーカーのアップリカ・チルドレンプロダクツに、事故報告と製品改良や事故防止態勢に関して要望を行った。同社(製造・販売は当時、アップリカ育児研究会アップリカ葛西)のベビーカー14車種で、フレームやハンドルを固定するネジが緩み、乳幼児が転落するなどの事故が相次いだため。出荷開始の03年ごろから同部位の苦情が寄せられていたが、修理等の告知を行わず、07年12月に発生した重症事故で、初めて事態が明るみに出た。事故を隠し、再発防止の対策を取らなかったことについて、社会的批判が高まった。