ダビング10は、地上波デジタル放送の本格開始が迫る中、一般消費者によるデジタル放送録画について、記録メディアへのコピーワンス(ムーブ)緩和策として、2008年6月に導入が予定されていた規格。導入を前にして、デジタル機器における私的録音補償金制度の適用範囲をめぐり、家電業界団体と著作権団体の意見がまとまらず、導入が1カ月延期された。同規格の運用開始日以降、各家電メーカーは、対応機種向けにダビング10対応の更新ファームウエアの自動アップデートを行ったが、適用エラーやバグに伴う誤作動で、録画データが全消去されるなどのトラブルも起きた。