食品安全委員会は、2009年3月、体細胞クローン動物の安全性を調査するための作業部会で、国内外の体細胞クローン動物の文献や論文235件を調べた結果として、「通常の牛・豚と安全性は変わらない」と発表した。08年1月にアメリカ食品医薬品局(FDA)は、体細胞クローン家畜の安全性に問題はないとの発表をしているが、その後、市場に流通しているかの確認はしていないとのこと。同年7月、ヨーロッパ食品安全機構も「従来の家畜と差異がない」として安全の評価を下している。消費者としては、クローン牛・豚について、通常の牛・豚と選択できるように表示して流通されないと、不安が募り市場が混乱するおそれがある。