2009年11月、消費者庁は、アメリカ国内でイギリス・マクラーレン社製の折りたたみ式ベビーカーを折りたたむ際、先端部の蝶番部で子どもの指を切断する事故が12件発生していると発表した。アメリカでは、約100万台が販売されており、同社アメリカ販売子会社は、安全対策として、使用者に蝶番部のカバーを無償で配布した。日本では、正規輸入品約17万台を含め30万台以上が販売され、37件の事故報告があり、うち3件の受傷事故が起きている。正規輸入品については、カバーを無償で配布しているが、並行輸入品については、製造番号が消され同社製かを特定できないためカバーは未配布だった。消費者庁と経済産業省は連名で、マクラーレン本社に並行輸入品への対応の要請を求めた。10年2月、国内の並行輸入業者は、購入者に無償で改修カバーを配布する体制ができたことを報告。ただし、輸入業者7社のうち5社は純正品ではない共同製作の改修カバーを無償配布する。