製品評価技術基盤機構(NITE)が、2006~08年度に起きた家庭用製品事故の事故原因を調べたところ、製品事故1万2332件のうち「製品自体に起因する事故」が5148件(41.7%)発生しているのに対し、「誤使用による事故」は2926件(23.7%)と全体の4分の1を占めていることが分かった。死亡事故は、「製品事故全体」では403件発生、死者491人。そのうち、「製品の欠陥」による死亡事故は27件(6.7%)、死者30人(6.1%)。これに対し、「誤使用」による事故件数は195件(48.4%)で死者は228人(46.4%)にのぼっている。誤使用による事故が多い家庭用製品は、ガスコンロ・石油ストーブ・電気ストーブなど火を使用するものに多い。事故原因を明確に特定できないというケースもあり、また、一方的に消費者の誤使用・不注意だけが事故原因と決めかねる事故もあり、総合的な事故防止対策が求められている。