国土交通省は、2010年12月、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」を一部改正して、現在は任意で装着している「ブレーキアシストシステム」及び「横滑り防止装置」の備え付けを義務化すると発表した。新型生産車については12年10月1日から(軽自動車は14年10月1日から)、継続生産車については14年10月1日から(軽自動車は18年2月24日から)。「ブレーキアシストシステム」は、急ブレーキをかけたとき、さらに加えてより制動力を高めるための補助装置で、とっさのときにはあわててブレーキを踏んでも十分でないこともあり、その際、利きを高めてくれる装置。アメリカでは、10年3月に開催された上院商業科学運輸委員会公聴会の席上で、トヨタ自動車のリコール問題に関連して、同委員会のロックフェラー委員長は、アクセルが踏まれた状態でもブレーキを踏めば止まる「ブレーキオーバーライド装置」の搭載を国内で義務付ける法律を制定する方針を明らかにしている。