生活協同組合は、「消費生活協同組合法」(1948年)に基づき、「国民の自発的な生活協同組合の発展を図る」ことを目的に設置された。略して生協、または協同組合(co-operative)からコープ(co-op)とも呼ばれる。2011年度時点で、全国590組合、2665万人が加入している、日本最大の消費者運動の組織。はじまりは、イギリスのロッチデールで創設された「ロッチデール公正開拓者組合」(1844年)、日本では、キリスト教社会運動家の賀川豊彦が1921年、現在の生協の前身である神戸購買組合を設立したことにはじまり、90年以上の歴史を持つ。現在、生活協同組合の中には、「購買生協」「医療福祉生協」「共済・住宅生協」などがあり、幅広い商品・サービスが取り扱われている。1895年、ロンドンで「国際協同組合同盟」(ICA)が設立され、現在93カ国、249団体、10億人を超える組合員がいる。2012年、国連は国際協同組合の社会的活動を評価し「国際協同組合年」としてさまざまな行事を行った。国際協同組合同盟は、世界最大のNGO団体として、国連経済社会理事会の諮問機関に登録されている。