抽選に当たったように見せかけて、商品の購入や契約などをさせるという悪質商法の1つ。過去にいろいろな商材で行われてきたが、近年はウオーターサーバー販売に関するトラブルが急増している。全国の消費生活センターには、2013年8月20日時点で1363件の相談が寄せられている(10年度4件、11年度206件、12年度812件、13年8月20日まで341件)。手口としては、抽選会場をスーパーなどの近くに設け、買い物帰りの人たちにくじを引くことを勧める。結果、ウオーターサーバーが当たるが、実際はサーバーは無償で貰えても、水は定期的に有償で購入するという契約で、もし解約するとサーバーの引き取り代5000円が必要になる、などというもの。被害に遭うのは若い人が多く、20代(42%)、30代(23%)が全体の3分の2を占めている。同様の手口に、通信機器は当選したので無料になるが、実際には有料の通信契約が必要で、解約には解約料がかかるというケースや、応募もしていない会社から当選通知が届き、応募すると先に送料を振り込むよう指示されて送料をだまし取られるケースなど、当選をうたい文句に消費者をだます商法が数多く横行している。