2014年7月、中国・上海の「上海福喜食品」の工場で、品質保持期間を半月近くも過ぎた鶏肉を使用した鶏肉製品を製造している様子がテレビ放映された。同社の鶏肉製品は、日本に年間約6000トンが輸入されており、日本マクドナルドが販売する「チキンマックナゲット」の約2割が上海福喜食品製だった。また、ファミリーマートは、同社製の鶏肉製品を「ガーリックナゲット」「ポップコーンチキン」として販売していた。両社は、直ちにこれらの製品の販売を中止した。報道後、中国の国家食品薬品監督管理局が調査に乗り出し、上海市公安局も捜査を開始。組織的に違法な製造を行っていたとして、工場や品質部門の責任者らが拘束された。この問題の影響から日本マクドナルドは、7月は前年同月比17.4%減、8月は25.1%減と売り上げを大幅に落とした。