所得税は、課税所得に一定の割合を掛けて求める。この一定の割合が税率である。税率のうち、所得税は課税所得が一定額を超えると超えた部分にはより高い税率を用いるが、これを超過累進税率という。高所得者は税負担が大きくなるので、富の再分配が達成できる。相続税、贈与税などは累進税率による。これに対し、税率が一定とされているものを比例税率という。法人税、法人住民税などの税率がこれに該当する。
【所得が300万円の税額計算】
(1)超過累進税率-所得税
195万円×5%= 9.75万円
105万円×10%=10.50万円
計(300万円) 20.25万円
(注) 所得税は、所得が195万円までは5%、195万円を超え330万円までは10%などと所得を7段階に分けて税率を高くしている。最も高い所得税率は45%。
(2)比例税率-法人税
300万円×23.4%=70.2万円