E.H.エリクソンやR.J.ハヴィガーストが提起した概念。人間は生涯の各段階に達成すべき発達上の課題を達成することにより新しい発達段階に入る。エリクソンが心理社会的な側面に注目したのに対し、ハヴィガーストは文化社会的な側面を重視した。後者の説では、例えば児童期には、友達と仲良くする能力、適切な性役割の学習、読み・書き・計算の基礎的技能の獲得などが、青年期には、自己の身体的特徴を受容すること、性役割の獲得、両親等からの情緒的独立、経済的自立への準備などが課題となる。発達課題の内容は歴史的に変化する。