フリー・アルバイターを略した英独混在和製用語。若者の定職離れを指す言葉として1980年代後半から使用。15~34歳の卒業者で(女性については未婚の者)、(1)現在就業している者については勤め先における呼称が「アルバイト」または「パート」である雇用者、(2)現在無業の者については家事も通学もしておらず「アルバイト・パート」の仕事を希望する者(厚生労働省の定義)。2007年平均で181万人に上る。バブル期には若者の転職や失業への抵抗感が薄れ、特定の職種では人手不足が深刻化したこともあり、企業側もフリーターを貴重な労働力として活用した。バブル崩壊後は長引く不況や企業倒産・リストラによって日本型終身雇用が揺らいだことも影響。一方、家事も通学もしていない若年無業者(ニート NEET ; Not in Education,Employment or Training)は62万人を数える(06年厚生労働省調べ)。若年層内での格差も深刻化しつつある。