若者を一人前の職業人に育てるために企業実習と教育訓練を組み合わせて実施される職業訓練システム。企業における実習訓練と教育訓練機関における座学(企業における実習訓練に関連した内容)を並行して実施する点に特色がある。2003年6月、関係4省庁が「若者自立・挑戦プラン」を取りまとめ、その後の「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」(04年12月)、「同(改訂版)」(06年1月)に基づき、若者の働く意欲を喚起し職業的自立を促進するべく、具体的な施策展開を行っている。日本版デュアルシステムは、これら若者の雇用促進事業の一環として位置づけられている。経済の構造的な課題の解消とあわせて、若者の日常感覚への迫り方が問われている。