巨大地震災害によって両親を失った子ども。未曽有の被害をもたらした東日本大震災(2011年3月11日発生)によって親を亡くした18歳未満の子どもは1567人に上った。うち240人が孤児となった(厚生労働省調べ、11年10月31日現在)。孤児の支援については、里親制度の見直しも進められた。3親等以内の親族である親族里親のうちおじとおばが里親である場合にも、研修を経た上で養育里親(第三者)と同等の生活費が支給されることになった。今回の改正(児童福祉施設最低基準及び児童福祉法施行規則の一部を改正する省令、11年9月公布施行)は全国に適用され、里親制度の充実につながることが期待される。全国里親会や児童相談所では、里親制度の利用案内等を行っている。また、民間の支援ネットワークも広がっているが、私たち一人ひとりが関心を持ち続け、具体的な支援を継続していくことが不可欠である。