保育所において保育を行うことを保護者が申し込んだ児童のうち、保育所における保育がまだ行われていない児童のこと。保育所入所待機児童数は、2013年は前年10月よりも2009人減少したが、4万4118人を数える(13年10月、厚生労働省調べ)。これに、保育所への入所をあきらめたケースなどの潜在的な待機児童数を加えれば、さらに多数に上る。地域格差も非常に大きく、同じ都市規模でも自治体による格差も広がっている。保育所の設置はエンゼルプラン以降の施策によっていくらかの拡充が試みられてきたが、とくに都市部などの自治体では待機児童の解消にはいたっておらず、事態は好転していない。待機児童の増加は、女性の職場進出を妨げる要因ともなっている。