インターネットを利用する、主に18歳未満の年少者が犯罪に巻き込まれないように警察庁が導入した新しい補導方法のひとつ。具体的には、インターネット掲示板や出会い系サイト、コミュニティーサイトなどへの書き込みをチェックし、不適切な書き込みを発見した場合には、身分を隠してメールのやり取りなどを行う。さらに違法な取り引きを行おうとするなど、必要な場合には直接現地に出向き、身分を明かした上で注意や指導を行う。18歳以上であっても、未成年ならば、不良作為少年として補導される。未成年者の不用意な書き込みが性犯罪などの重大な事案につながることも少なくなく、サイバー補導の効果的な運用が期待されている。警察庁は、2013年4月から試験運用を行い、サイバー補導の効果を確認した上で、同年10月より全国一斉に導入した。