様々な形で環境に配慮した建築物の総称。省エネルギーや節水の工夫をしたり、建材に自然素材や再生素材などを積極的に活用したりしている。また、風や光、植物などの自然要素を取り入れる工夫がなされていることも多い。環境共生都市を実現するための重要な要素の一つである。具体的には、(1)屋上緑化・壁面緑化などを施し、開口部の換気方法を工夫することによる夏季の室内温度の上昇緩和、(2)建物の断熱性や機密性を高めることによる冬季の暖房用エネルギーの消費削減、などが試みられている。そのほかに、太陽熱などの自然エネルギーの利用や雨水利用によって、省エネルギーや節水などに配慮されている場合もある。都市のヒートアイランド対策の一環として、屋上緑化を推進する自治体も増えており、東京都や兵庫県では、一定規模以上の建築物の屋上緑化や壁面緑化などが条例で定められている。