道路や河川、公園などの公共空間の美化を行政と市民が協働して行う制度。公共空間に対して市民グループをその里親(アドプター)とみなして、その美化や清掃、管理などをその市民グループに委ねるもの。市民グループと行政はあらかじめ合意書を取り交わしておき、お互いの役割を明確にしておく。行政はアドプト制度が適用されている旨を看板などで表示し、市民グループの活動を支援する。市民グループにとっては活動の拠点や活動の根拠ができること、活動に対して行政からの支援を受けることができることなどの利点がある。行政にとっては公的空間のきめ細やかな管理が可能となるという利点がある。小さな政府、行政のスリム化、市民参加のまちづくりや地域づくりなどの趨勢の中で、今後適用事例の増加が予測される。