都市域の道路混雑や大気環境の改善などを図るため、決められた区域に流入してくる車や通過する車に料金や税を課すこと。経済学的には社会的費用の内部化策として、交通工学的には交通流コントロール策として位置づけられる。課金方式には、(1)対象地域の境界部において流入車に課金する方式(シンガポール)、(2)事前に流入料金を支払う方法(ノルウェーの諸都市、イギリス・ロンドン)、(3)対象区域内を通行する車の速度や所要時間に応じて課金するもの(イギリス・ケンブリッジで実験)がある。1975年に世界で初めて実施されたシンガポールや、80年代の後半から実施されたノルウェーのベルゲン、オスロ、トロンハイムが有名。2003年2月に大都市域では初めてロンドンが実施し、注目を集めた。