主に自動車に起因する大気汚染の軽減や騒音の低減といった環境改善を目的に、都市内に設定されるゾーン。一定の排出ガスや騒音に関する環境基準を満たさない車両のゾーンへの進入は禁止。イギリスのロンドンで実施されているLEZ(Low Emission Zone)、ノッティンガムのクリアゾーン(Clear Zone)、スウェーデンのストックホルムのEZ(Environmental Zone)が有名。主に貨物車とバスを対象とする。窒素酸化物(NOX)や粒子状物質(PM)の削減に一定の効果をあげている。日本で同様の趣旨を持つものとしては、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の取り組みがある。ここでは、2003年10月よりPMの排出基準に適合しないディーゼル車の都県内運行が禁止されている。兵庫県も阪神間を対象に同様の措置を実施。自動車NOX・PM法と連動して実施され、効果が期待できる。