情報通信技術などを駆使して、エネルギー供給システムや交通、物流システムを統合的に管理することにより、環境負荷が低減された都市(環境配慮型都市)を意味する。エネルギーについてみると、個々の消費者の電力消費量と、個別の建築物や敷地単位に設けられた太陽光発電装置や風力発電装置などによる発電状況を把握することによって、得られた電力を都市全体として効率的に配分し利用することができる。また、全体の電力消費量が的確に把握されることにより、大規模プラントからの集中的な電力供給の無駄を削減することも可能となる。このような効率の良い電力供給システムをスマートグリッドと呼ぶ。交通や物流に関してみれば、的確に需要の発生を把握することで、公共交通や物流システムのリアルタイムの管理や渋滞回避のための情報提供などが可能となり、これによるエネルギーロスなどを軽減することも可能となる。スマートシティー実現にあたっては、急速な都市化が進む新興国などでその導入が期待されており、環境関連の新規ビジネスのシーズとしても期待が高まっている。